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日本人の倫理と形

日本人の倫理観について、内田樹さんの本に書いてあった事です。西洋人はキリスト教の「全知全能の神」の目を意識する文化(罪の意識)であるのに対し、日本人の倫理性を担保しているのは、「他人」の目を意識する(恥の文化)内面化し、身体化した社会規範(型)であるということです。まず他人の目を気にする行い、外見、姿勢、たたずまいなど「型」を正しくし、それを刷り込んでいくうちに「型」は体の中に食い込むように内面化され、人の見てない所でも「型」を貫き、欲望などを抑える倫理観を養う、というのが日本的な倫理教育だったのではないか、ということです。日本人の倫理教育には、聖徳太子の時代には仏教を、江戸時代には儒教をというのが今までの知識でしたが、日本人のベースとなる倫理は案外このように形成されたものかもしれません。武道における型(形)も身体操作のみにあらず、このように内面化される事を考えたのでしょうか?自分も実践的でないことを理由に形をおろそかにしていました。しかしながら、「自分に判ることしかしないという小さな殻を破るのが武道の目的ではないか」、という内田さんの主張に大きくうなずき、形をもう一回勉強しようと少しだけ思いました。反省。

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