月別アーカイブ: 3月 2011

災害救護報告

  災害支援に行ってきました。我々北九州災害救護チーム(KMAST)は、医師会より4名、DMATより8名の計12名のチームで北茨木市、高萩市で活動、主に避難所の診療にあたりました。ここは、福島県との県境で、東北3県に比べると被害は少ないものの、家屋崩壊、道路損壊がいたるところで見られ、津波被害の爪痕も生々しく残っていました。(6.3m!の津波がきたそうです。)現地は電気は復旧してきているものの、水道、ガスはまだ十分ではなく、特にガソリンの不足が深刻で、GSはどこも数キロの車の行列をつくっていました。しかし、茨城県はどこも震災からの復興が始まっている印象でした。途中福島原発制圧に向かう東京消防庁の隊員や、自分の家族は後回しで地域医療を支えんと孤軍奮闘する医師、看護師、ボランティア、役所職員など崇高な精神と沢山出会いました。

福島原発に向かう東京消防庁
車窓からみた倒壊した家屋

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災害支援について

 明日より災害支援のため茨城に行ってきます。何が自分に出来るか解りませんが、頑張るつもりです。来週は診療日、診療時間が変わる日があります。電話で確認の上来院して頂けたらと思います。いろいろとご迷惑をおかけしてすみません。

       院長

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それを「希望」と名づけよう

   先日訪問診療に行っている97歳の女性から有難いお話を聞きました。その方は、満州で終戦、8月15日をむかえられました。ソ満国境からなだれこむソ連兵の恐怖から、幼い子供を連れて逃げに逃げて、やっと朝鮮経由で祖国日本へ帰国した過去があります。途中沢山の方が亡くなりました。その生死を分けた一番の理由というのは「希望を持つ」ことだそうです。自分の境遇を呪って不満を言ったり、絶望を口にした人から命を落としたということです。どんな時でも必ず日本に帰れると考え、口に出していると勇気が湧いて生き残れたといわれてました。こんな時だからこそ非常に重い言葉です。表題の文句は、TVでも紹介された佐野元春さんの震災によせての詩の題です。(佐野元春さんのHPに載ってます。)報道番組の司会の方が、感動で言葉を詰まらせていました。だれもが不安を胸に必死に日常を守っています。こんな時こそ明日につながることばを・・・・それを「希望」と名付けよう。

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全てに感謝

 昨日全国高校空手道選抜大会の中止が発表されました。大震災のため、高校選抜相撲やボクシングが中止されているので予感はしていたのですが、的中しました。あと10日というところでさぞ無念だろうと思い、娘に電話すると「えっ!」としばし絶句した後「でも東北の人はもっと苦しんどらすけんねー。また火の国旗に向けて頑張るよ。」(一部言葉が熊本なまりになっている)と我々大人よりもはるかに大人の対応。この親元を離れた1年間で娘は心身ともに成長しました。(親身になって指導して下さる先生方、暖かく見守って下さる保護者会の方々、兄弟のようなチームメイトの皆さん、有難う御座います。マリスト空手部は本当に暖かい!)本当は、試合の結果よりもはるかにこちらのほうが大事だということを思い出しました。誰が強いとか誰が優勝したとかいうことは、5年もすれば誰も覚えていませんが、本当に情熱を燃やした記憶や仲間、先生、自信、思いやり、礼儀、経験は子供の心の中で一生の財産です。(現役の子供たちには絶対言いませんが)武道、スポーツ指導に関係する大人は心の片隅に絶対置いとかなければならない事だと思っています。選抜の中止と子供の成長を感じた複雑な一日でした。

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東日本大震災

 テレビでは、連日東北地方の惨状を放送しています。同じ言語を話す隣人が家を失い、家族を失い、命の危機や絶望、哀しみと闘っているのを見て、日本中の人々が何か出来ることがないかと考えていると思います。大勢の方が「現地に入って役に立ちたい」と思っている事でしょう。しかし、自分たちが守っている日常とのはざまで苦み、どうしようもない想いで、今自分が出来ることで協力しているのが実情だと思います。医療も、災害救助やトリアージを行っていた医師がその役目を終え帰福しました。医師会からの情報によると、いま必要とされているのは検死医(!)ということです。未曾有の災害で、戦後最大の国難が訪れています。唯一最大の希望は、自分の知りうる限りで初めて日本国民が一致団結してこの困難に立ち向かおうとしている事です。誰も経験したことない災害なので、マスコミはベストを求める論調を捨て、ベターで良しとする寛容さを示して欲しいです。長い闘いになるので、自分の出来ることをして頑張りましょう!この美しい国を子供たちに残せるように努力しましょう!

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-緊急情報(予防接種に関して)-

現在公費助成中の肺炎球菌、ヒブワクチンについて関西地区で4例の事故があった模様です。ネットの報道によると、同時接種をした幼児3人(4人?)が死亡したとのことです。詳細は不明ですが、本日の朝刊に載るものと思われます。個別接種例ではほとんど事故が起こっておらず、予防接種が原因かも判っていないためはっきりとしたことは言えません。厚生労働省もこれを受けて詳細が解るまで接種を控えるよう通知を出したようです。よって、当院でもはっきりするまでの間この2種の予防接種を延期します。大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承下さい。

また、子宮頚がんワクチンですが、「品物不足のため新規予約を中止してくれ。」と発売元のクラクソから連絡がありました。高1については、接種期間が3月までと迫ってきているため国と折衝中とのことです。前もって必要量はリサーチすれば解りそうなものなのに!我が国の予防接種行政とメーカーは、またインフルエンザワクチンの時と同じ過ちを犯しています。こちらのほうも大変ご迷惑をおかけしますが、判り次第報告していきます。      3月5日 院長

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五蘊皆空

しゅん君からもらった「かき」

 アンチエイジングという言葉がもてはやされています。一般的には、加齢に抵抗して、健やかな体を保つ、美貌を保つ、このような意味に使われる事が多いようです。でも加齢に逆らっていいのでしょうか?今は加齢を克服出来た気がしても、近いうちに必ず逆らえなくなるのではないでしょうか。仏教の言葉で「四苦八苦」の八苦の一つに「五蘊盛苦」という言葉があります。心と体を構成する5つの成分(色、受、想、行、識)が盛んなことが苦しみであるということです。なぜなら、これらが盛んであるということは、諸行無常、即ちいつかは盛んでなくなるということです。100%衰え無くなるという事なのです。それが何となく解っていても我々は固執してしまいます。今の西洋医学、医療は確かに発達していますが、命が必ず滅ぶという必然性を見て見ぬふりをしているように思えます。社会全体もそうです。衰え枯れるときには衰え枯れるときの意味、美学があってもいいのではないでしょうか。一部のインド人は、寿命が残り少ないと感じた時、財産をすべて周りに譲って、身一つでガンジス河のほとりのそういう施設に入るそうです。(遠藤周作、深い河より)いかに老い、如何に死ぬかを考えることから、意味のある「生」が送れるのではないでしょうか。我々医を生業とするものは、病の克服ばかりではなく、もっとその人の老、死を含めた本当の幸せについて考える努力が必要だと感じた3月4日でした。

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